土地の購入が決まったら、地盤調査!
広島県の安芸郡熊野町を中心に、
地元密着で新築・リフォームを行なっている宗像工務店です!
ちょっと前まで「今年はあたたかい」と言っていましたが、しっかり寒波もやってきましたね。
さて、今年最後の更新は家の地盤について書きたいと思います。
なかなか注目されないところなので、予算を考えるときにも忘れられがちですが、新築やフルリフォームをお考えの方はぜひ確認してみてくださいね!
▼目次
・家を建てる前に行う地盤調査
・調査の方法
・調査の結果、地盤改良工事が必要になったら?
・安全ではない地盤に家を建てるとどうなるか
・地盤改良が必要ない土地を見つけられる?
・まとめ
家を建てる前に行う地盤調査
家を建てるとき、土地の値段や建物の値段は誰もが意識するところですが、地盤改良調査や工事の費用のことは忘れがちだと思います。
土地を購入したあと、家を建てるにふさわしい強さがある土壌かどうか、専門家が調査をして改良工事を行う必要があるんです。
阪神淡路大震災をきっかけに、建築基準法で
『建築物の基礎は、建築物に作用する荷重及び外力を安全に地盤に伝え、かつ、地盤の沈下又は変形に対して構造耐力上安全なものとしなければならない』
とされているので、安全であるという根拠を出さないと着工許可がおりません。
施工会社の保険加入(※引き渡し後10年以内に性能の欠落が認められた場合、施工会社が負担する補修金をカバーする保険のこと)にもこの地盤調査の結果が必要とされているので、やはり調査や改良工事は避けて通れないことになりますね。
なお、建て替えのときにもこの調査は必要とされます。
調査の方法
戸建ての場合に行われる地盤調査は、低コストでもしっかり結果が出るSWS試験という方法が一般的です。
重りを使って荷重をかけながらスクリューを地中に入れていき、その重りの量や回転数によって強度を調べるやり方です。
ちなみに、マンションやビルのような大きな建物の場合には、大規模なボーリング調査を行います。
そちらは日数やコストがかかるぶん、地質や地下水位まで調べることができます。
調査の結果、地盤改良工事が必要になったら?
地盤改良工事については、過去のブログでも以前お伝えしたことがあります。
▽2020年3月のブログ「地盤改良工事」
https://www.munakata-koumuten.co.jp/blog/slug-b26143bfdd5c7104058d79c8a2b83b3f
▽2022年1月のブログ「【現場ブログ】熊野町で新築40坪の平屋 地盤改良→基礎工事」
https://www.munakata-koumuten.co.jp/blog/slug-5a59a90720bde9220e70a325c6975825
このときの現場レポートでもお伝えしていたように、見た目にはしっかりしまった土地に見えても、実際に掘ってみると田んぼのように泥状になっていることがよくあります。
調査の結果軟弱層が見つかったら、その部分にセメントやコンクリートの杭、鋼管などを埋めて建物が沈まない地盤に改良します。
費用は、どんな素材をどのくらい深く注入するか、何本の柱が必要か、床面積は何坪か、によって変わります。
安全ではない地盤に家を建てるとどうなるか
地盤改良調査や工事をせずに家を建ててしまうとどうなるのでしょうか。
怖い話になってしまいますが、その土地が軟弱だった場合、家の重量に土地が耐えられなくなって最悪の場合は家が沈んでいってしまう恐れが…。
家が傾くとドアや窓が開閉しづらくなったり、外壁がゆがんでヒビが入ったりするので、修繕費用が大きく発生してしまいます。
また、もし手放すとなったときに資産価値にも影響するでしょう。
そもそも調査結果がないと着工許可が出ない流れなので今や調査は必須になっているのですが、必要な調査であるという意識は忘れずにおきたいですね。
地盤改良が必要ない土地を見つけられる?
(▲コンクリート柱を埋め込んで改良工事した土地)
地盤調査をしなければならないことはわかっても、やはり費用と時間がかかる改良工事はなるべく小規模で行いたいですよね。
結論から言ってしまうとそういう土地を見つけるのは難しいです。
が、防災対策などのために自治体で出しているハザードマップを見るとか、周辺で長く暮らしている人に話を聞くなどで少しの予想をつけることは可能です。
また、明らかに田んぼだった場所や河川の埋め立て地だとわかっている場所を避けたり、昔から山際だから強そうだと想像することはできそうです。
とはいえ、土壌は少し離れると性質が全く変わってしまうことがありますし、ほぼ同じ場所でもバラつきがあるということも予想しておいていただけると良いと思います。
まとめ
家は大きな買い物ですから、誰しも安全な家を建てて安心して暮らしたいですよね。
地盤調査や改良が必要ない土地を探すのはかなり困難なので、土地紹介業者にある程度の情報をもらいながら自分たちの暮らしやすい場所を選ぶのが一番だと思います。
調査費と改良工事はかかるものと考え、あらかじめ予算に入れておくことをおすすめします。
今年も職人ブログを見ていただき、ありがとうございました!
来年もいろいろ発信していくので、よろしくお願いいたします。
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