完成後には見えない“家のウラ”

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職人ブログ

2025/02/07

完成後には見えない“家のウラ”

広島県の安芸郡熊野町を中心に、
地元密着で新築・リフォームを行なっている宗像工務店です!

最近はまた新築物件の相談をいただき、打ち合わせをしました。

資材が高騰しているのでやりくりが大変ではありますが、夢を叶える家づくりができたらと思っております!

さて、そんな家づくりですが、完成してからでは見えないひそかな施工がたくさんあります。

どれも安全のために欠かせないものなので、いくつかまとめて紹介しますね。

▼目次
・あっちもこっちも補強!
・ここにもあそこにも強度をプラス!
・しっかり防水!
・柱・筋交い・土台へのシロアリ対策!
・県による中間検査実施!
・まとめ

あっちもこっちも補強!

家には土台から垂直に立つ柱がありますが、その柱と柱の間に斜めに入れる部材を筋交い(すじかい)と言います。

構造体にかかる水平の力からゆがみを抑えてくれるので、地震の横揺れにも強くなります。

その筋交いをしっかり押さえるのが、筋交い金物

柱と筋交いを接合させる場所に設置します。


しっかり接合させたいので、宗像工務店ではビスの穴が多いものを使用しています。

大きな地震が起きるたびにこうした金物もどんどん良くなり、使うのが当たり前になって、がんじがらめに要所要所を抑えていく感じです。安心感がありますよね。

ここにもあそこにも強度をプラス!

もうひとつ建物の水平ねじれを防ぐために入れるのが、火打ち(ひうち)

建物内部に水平に補強材を入れる形です。

デザインとして木の見せ梁を入れることはありますが、見えない場所には基本的に鋼製の火打ちを使っています。


軽量でスペースを取らずにしっかりと補強できるからです。

木材にこの役割をさせようと思うとかなりの太さが必要になるので、勾配天井などデザイン的にあまりスペースが取れない時にも頼りになりますね。

全面しっかり防水!

窓やドアのサッシを取り付けた後に行うのが、壁下の防水シート貼りです。


サッシとの境目にも防水テープなどを施して、しっかり防水します。

雨が侵入しないだけでなく、外の冷気や熱気の侵入を防いでくれる役割もあるんですよ。

この防水シート、上から貼るとシートとシートの継ぎ目に水が入る可能性があるので、下から順に貼って上に重ねていきます。とにかく隙間を作らないことが重要です。

こんなふうに、防水シートの上から外壁が施される形です。

すっかり見えなくなりますね。

柱・筋交い・土台へのシロアリ対策!

続いて、ここも家の完成後には見ることが出来ない部分。

土台や柱など、床から1メートルの範囲に防蟻(ぼうぎ)処理を施します。

木材に直接薬剤を塗布します。

画像で緑色になっているところが処理した部分です。

これで大切な家を虫食いにされずに済みますね。

県による中間検査実施!

広島県では、より安全で安心な住まいづくりを目指すため、当初は令和5年までと予定されていた建物の中間検査を継続して行うことに決まっています。


工事の途中で立ち入り検査を受け、安全面に不備がないか検査項目に従ってチェックされます。


この中間検査に合格しなければ、後半の工事に進むことはできません。

参考)建築基準法に基づく中間検査制度について(広島県)
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/107/cyuukankensa-20210101.html

まとめ

家がすっかりできてしまってからでは、壁の中や床の下の施工を見ることができません。


もちろんお施主様にはいつでも建築中に見ていただけますが、しっかりとルールに則って進めていることが改めておわかりいただけたらと思います。

もし不安なことがありましたら、何でもお尋ねください!


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