地鎮祭・上棟式・竣工式って?
こんにちは!
広島県の安芸郡熊野町を中心に、地元密着で新築・リフォームを行なっている宗像工務店です!
大谷選手の移籍が決まりましたね~。
私たちの現場での話題も、もっぱらその話です。
同じ日本人として、あんなに高額な契約が発表されると誇らしいですよね。
さて、今日も家づくりのお話です。
建築風景をご覧になった方、あるいはご実家を建てられたご経験がある方などは
お聞きになったことがあるのではないでしょうか。
「地鎮祭(じちんさい)」「上棟式(じょうとうしき)」「竣工式(しゅんこうしき)」。
それぞれどんな儀式かご存じですか?
最近は省略される方もいらっしゃいますし、必ず行わなければならないものではありませんが、
私たち職人にとってはいつまでも大切にしたい伝統でもあります。
そこで今日は、それぞれどのような伝統儀式か知っていただきたくご紹介いたします。
▼目次
・なぜ建築時に儀式をするの?
・地鎮祭とは
・上棟式とは
・竣工式とは
・まとめ
なぜ建築時に儀式をするの?
日本では、古来から土地には神が宿っていると信じてきました。
そのため建物を建てるにあたって土地の神様を鎮めて許しをいただくお祈りをします。
着工から完成までのあいだ、主に三つの儀式を行うのですが、
ここでは最も多い神式スタイルでお話させていただきます。
それぞれの儀式の意味を一言で表すと…
●地鎮祭・・・【着工前】土地の神様に許しをもらう
●上棟式・・・【骨組み完成後】工事の安全と建物が末永く無事であることを祈る
●竣工式・・・【工事完了後】無事の完成に感謝し家内安全を祈願する
となっています。
執り行いを企画し開催するのは、お施主様。
メーカーや職人を含め、神主さんをお呼びして吉日を選んで行われますが、
近年では簡素化されたりお施主様のご都合で行われたりしています。
どれも30分程度で行われるもので、私たち大工にとっては伝統的な行事であり
気が引き締まる瞬間でもあります。
お祈りを済ませて作業に取り掛かれる安心感はとても大きなものなんです。
では、それぞれの流れなどをご紹介しますね。
地鎮祭とは
大まかな流れは、神様のお迎え⇒参列者の儀⇒神様のお見送り⇒献杯ですが、
これを12の行程で進めます。
1)開会式
手水(ちょうず)で手を洗って心身を清め、開会します
2)修祓(しゅばつ)
神主さんが祭壇やお供え物、参列者を祓って清めます
3)降神の儀(こうしんのぎ)
神主さんが祭壇に神様を迎えるため声を発します
4)献饌の儀(けんせんのぎ)
神様に食事を献上する意味で米、酒、塩、水を捧げます
5)祝詞奏上(のりとそじょう)
神主さんが、神様に許しをいただく祈願をします
6)四方祓の儀(しほうはらいのぎ)
神主さんが敷地の四隅と中央に塩を撒いて土地を清めます
7)地鎮の儀(じちんのぎ)
清めた鎌(かま)、鋤(すき)、鍬(くわ)で土を掘る所作を行います
8)玉串拝礼(たまぐしはいれい)
関係者一人ずつ玉串を神様に捧げます
9)撤饌の儀(てっせんのぎ)
神主さんがお供えしたものを下げていきます
10)昇神の儀(しょうしんのぎ)
神様にお帰りいただくため全員で拝礼します
11)閉会式
地鎮祭の終了が告げられます
12)直会(なおらい)
下げたお供えものを参列者でいただきます
このうち、7の地鎮の儀はお施主様も一緒にやっていただく部分です。
上棟式とは
上棟式は、家づくりの棟上げ(むねあげ)が終わった時点で行います。
クレーンなどがなかった時代に職人が総出で棟上げを行っていたため、
その作業をねぎらう意味もあったようです。
地域や工務店によって風習が違うことがありますが、だいたい以下のような流れです。
1)祭壇を用意し供えものをします
2)棟梁がお清めの儀式と挨拶をします
3)お施主様が挨拶をします
昔ながらのやり方では、この日はご近所に餅撒きをしたり
職人と宴会を開催していました。
現代では上棟式自体を省略されるお施主様もいらっしゃいます。
竣工式とは
竣工式は、工事が無事に完了してから完成を祝うために行う儀式です。
商業施設などでは礼服を着て集まった関係者がテープカットなどをしていますよね。
一般の戸建てでは引き渡し後の忙しい時なので省略されることも多いですが、
今でも時折工事関係者を招いて行う方やお身内だけで簡素化して行う方もいらっしゃいます。
流れは地鎮祭の時のように神主さんをお呼びして祝詞の奏上や御祈願などを行い、
最後にお神酒をいただきます。
新しい暮らしの前に、住まいを清める気持ちで行うことが大切ですね。
まとめ
いかがでしたか?
日本で家を建てる時にはこういった儀式をするほうが縁起が良いとされていますが、
費用もかかりますし日程の調整が難しいご家庭もありますので
最近は簡素化されたり省略される方も増えています。
また、地鎮祭のみ行う方も多いですね。
私たち職人としてはいつまでも大切にしたい気持ちはありますが、
一番大切なのはお施主様の負担やお気持ちです。
開催しなくてもデメリットはないので、
あくまで一つのイベントと捉えて家づくりを楽しんでいただければと思います。
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