純和風?現代風?いろいろな障子紙
広島県の安芸郡熊野町を中心に、
地元密着で新築・リフォームを行なっている宗像工務店です!
今回は、和室や和モダンな空間に使われる「障子(しょうじ)」について書いてみます。
すでに和室がある、またこれから作る予定の方は、障子紙を選ぶことがありますよね。
デンプン糊で貼ることができ、はがす時にも水洗いすればきれいに落ちるので、ご自分で張り替え作業をされている方もいらっしゃるかもしれません。
改めて魅力を知った上で選ぶ参考になればと思いますので、ぜひ読んでみてください!
▼目次
・障子の魅力
・いろいろな障子紙
・障子紙の選び方
・まとめ
障子の魅力
障子と言えば…
「すぐに紙が破れそう」
「補修や掃除が大変そう」
という、デメリットのイメージが強くて若い世代にはあまり選ばれないかもしれません。
けれど、メリットもたくさんあって…
●和紙が光をやわらかく拡散して室内を均等に明るくしてくれる
●通気性も断熱性も適度にあって自然な換気ができる
●吸湿性があるため湿度の高い日本に向いている
などなど、好まれる方もたくさんいらっしゃいます。
実は、カーテンよりも断熱性があるとか。
特に冬は、寒さによって繊維が締まって空気が通りにくくなるそうです(フェイクの場合は別ですが…)。
ガラス窓の内側に障子があると、空気の層ができてより断熱性が高まりますね。
中でもやっぱり“雰囲気づくり”では大きな役割を担っています。
障子紙の半透明性を生かした光の入り具合は和のやさしい雰囲気作りにぴったりですよね。
日の光も灯りも映えますし、旅館の一室のようなムードが出ます。
最近はフェイクの和紙や強化和紙などいろいろありますが、どれもこの優しい半透明性だけはしっかり再現されています。
どんな素材があるかご紹介します。
いろいろな障子紙
【手すき和紙】
天然の木材を使って職人が手作業で一枚ずつすいて作る紙。
風合いや調質効果に優れていて、量産できない分価格は高めです。
【機械すき和紙】
機械によって作られた和紙。
木材のほかにパルプや麻なども原料として使われていて、柄のプリントも可能です。
手すきより風合いは劣るものの種類が豊富で安価です。
【プラスチック和紙】
プラスチック製の薄いシートで作られた、和紙風の素材。
強度に優れていて見た目は和紙なので取り入れる方も多いです。
貼り替えることが少ないため両面テープやアイロンなどで接着します。
障子の種類によっては張り替えやカットがとても難しくなるため、専門業者に頼むほうが良いかもしれません。
障子枠にもいろいろなデザインがあるので、これから建築される方は洋室への採用もさまざまありますよ。
どんなデザインができるか、ぜひ職人や建築家にご相談ください。
障子紙の選び方
純和風から現代風までたくさんの障子デザインがある中、素材を選ぶ前にまず確認したいのがサイズです。
障子枠(窓でいうサッシの部分)の木組み格子の部分に障子紙を貼ることになりますので、メンテナンスでは全体を張り替えるのか、破れた部分だけを張り替えるのかを決めます。
出回っている障子紙のサイズは次のような種類です。
■一枚貼り 幅94cm/69cm/135cm(一般的な障子枠に合わせたサイズ)
■美濃判 幅約28cm(一段ずつ貼りたい場合や部分的な貼り替えに最適)
■半紙判 約25cm(こちらも美濃判と同じく一段ずつや部分的な使用に向いています)
注意点としては、障子枠にかかるのりしろの部分も寸法に加えて計算すること。
気を付けて測ってくださいね。
まとめ
日本の伝統的な建具として知られている障子には、根強いファンが今もたくさんいらしゃいます。
いろいろな障子紙を張り替えることで部屋の雰囲気ががらっと変わりますので、楽しめると思いますよ。
意外に断熱性が高くインテリアとして最高の雰囲気を出してくれる障子、ぜひ取り入れてみてください。
日本家屋の部材の相談など、いつでもお待ちしています。
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