屋根の角度と素材のはなし
こんにちは!
関東や東海などは梅雨明けしたそうですが、中国地方はまだのようですね。
でも来週の天気予報はずらっと晴れマークが出ているので、こちらもそろそろでしょうか。
さて、今日は前回に続いて屋根のお話です。
好きなデザインと屋根素材の関係を知っておくとマイホーム計画に役立つかもしれません。
間取りやインテリアだけでなく、ぜひ屋根のイメージも考えてみてくださいね。
▼目次
・屋根勾配とは
・緩勾配のメリット・デメリット
・並勾配のメリット・デメリット
・急勾配のメリット・デメリット
・勾配にあった素材
・まとめ
屋根勾配とは
屋根勾配は、屋根の傾斜、角度のことです。
建築業界の用語になってしまいますが、私たちはこの角度を「寸」で表していて、おおまかに
◇ 3寸勾配…約16.5度(角度がなだらかな緩勾配)
◇ 5寸勾配…約26.5度(角度が中程度の並勾配)
◇ 10寸勾配…約45度(角度が急な急勾配)
となっています。
それぞれに「水はけ」「デザイン性」「費用」でメリット&デメリットが少しずつありますが、真ん中の並勾配を選ばれる方が多いように思います。
緩勾配のメリット・デメリット
角度がなだらかなので風の影響を受けにくく、台風が多い地域に適しています。
落雪の被害も少ないため、雪国でも選ばれることが多いと思います。
足場の費用を抑えて施工や修繕ができるためコスト面で優れていますが、水がたまりやすいので素材によっては雨漏りのリスクがやや高まります。
そのため、防水性の高い素材に限られてきます。
並勾配のメリット・デメリット
面積が大きくなりすぎないので費用をおさえることができ、水はけも良いので人気です。
いろいろな屋根材に対応しているので、日本ではこの並勾配を取り入れる方が多いです。
デメリットは特にないと言えますが、強いてあげるなら平均的なデザインになることでしょうか。
急勾配のメリット・デメリット
屋根面積が広くなるので材料費が上がるほか、足場が必要なので施工コストも上がりがちです。
一方で屋根裏の利用ができ、和風にも洋風にもなるのでデザイン性の高さから選ばれる人も多いです。
水流れが良いので雨漏りのリスクを減らせますが、耐風性が減るという点もあります。
勾配にあった素材
きつい斜度の屋根に瓦を使うと重さで落ちてしまう恐れがありますし、緩やかな屋根は水流れが良くないため、防水性が高い金属が使われることが多いです。
例外はありますが、角度によって適した屋根材があるので基本をご紹介しますね。
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【瓦屋根】
オススメしている勾配=4寸以上
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瓦は、先週お話したように不動の人気素材。
断熱性や耐火性があり、潮風にも強くとても長もちするので、適したデザインであれば採用をおすすめします。
塗装が不要なので長期間メンテナンスの心配がなく、建築時以降はコスパ最強。
「瓦屋根の魅力とリフォームのタイミング」(過去記事)も見てみてくださいね!
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【スレート屋根】
オススメしている勾配=3寸以上
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スレートの主な成分はセメントでできたうすい板のような素材。
スタイリッシュで価格も手ごろなので多くの家で使われています。
ただし紫外線による劣化で雨漏りや見た目の剥がれが起きやすく、凍結にも弱いため10年~20年の間にメンテナンスが必須になってきます。
長い目で見てメンテナンス費用も含めた選択をされるのが良いと思います。
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【金属屋根】
オススメしている勾配=1寸以上
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金属屋根の魅力は、軽量で防水性が高いこと。
水切れが良いので勾配に関わらず取り入れられますが、表面塗装は定期的に塗り直す必要があります。
断熱性や遮音性は優れているとは言えませんが、ガルバリウムの耐久性は優れています。
まとめ
ここ数年、スレート屋根の修繕工事の依頼をいただくことがあります。
安価なため建築時には魅力に感じるとは思いますが、10年や15年で割れてしまうことも多々。
紫外線で傷みすぎて塗装もできない状態になっていることも少なくないので、ガルバリウムを乗せるカバー工法で修繕させていただくなどしています。
こちらのブログもぜひご覧ください↓
「カバー工法をもちいた屋根のリフォームを行いました!」
宗像工務店で建てていただく場合、お客様には金属屋根や瓦をオススメすることが多いです。
あまり注目されない屋根ですが、ぜひ長い目で見て選んでくださいね。
高所の点検は危険ですので、チェックのご依頼もお気軽にどうぞ♪
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